嶽本 新奈/著 -- タケモト,ニイナ -- 共栄書房 -- 2015.5 -- 368.4

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫A3層 368.4/タ015 0115228975 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル からゆきさん
書名カナ カラユキサン
副書名 海外<出稼ぎ>女性の近代
著者 嶽本 新奈 /著  
著者カナ タケモト,ニイナ
出版地 東京
出版者 共栄書房
出版者カナ キョウエイ ショボウ
出版年 2015.5
ページ数 197p
大きさ 20cm
一般件名 売春問題-歴史
内容紹介 境界を越えた女たちは、いかに周縁化されたのか。「からゆきさん」をめぐる言説がどのような社会的状況の中で発せられ、どのように受容、あるいは排除され、いかにそれが社会や彼女たちに作用したのかを検証する。
NDC分類(9版) 368.4
ISBN 4-7634-1064-1
ISBN13桁 978-4-7634-1064-1
定価 ¥1700

目次

序章
  (1)からゆきさんが考察の対象となるまで-「底辺女性史」という提起
  (2)先行研究のまとめと課題
  (3)問題の所在と本書の目的
  (4)「からゆきさん」と<出稼ぎ>という語について
第1章 身売りの歴史とその思想
  (1)近世までの身売りとその思想
  (2)民衆の買売春に対する意識-外国人が見た日本
第2章 海を渡った女性たち
  (1)海外<出稼ぎ>の歴史的・地理的条件-長崎における外国人との雇用関係の確立
  (2)明治一〇年代における庶民にとっての海外<出稼ぎ>
  (3)渡航幇助者-「誘拐者」と「密航婦」の内実
  (4)渡航幇助者のジェンダーと役割
  (5)女性幇助者への評価
第3章 海外日本人娼婦と明治政府の対応
  (1)困窮者への黙認-明治初期
  (2)上海の雇用関係の変化と政府の対応-明治一〇年代
  (3)撤回される「婦女保護法案」-明治二〇年代
第4章 「芸娼妓」をめぐる言説と、海外膨張政策への呼応
  (1)存娼派の芸娼妓への処遇-福沢諭吉と『時事新報』の場合
  (2)存娼派と海外膨張論の結びつき
  (3)廃娼派の芸娼妓へのまなざし-日本キリスト教婦人矯風会
  (4)廃娼派と海外膨張論の結びつき-島田三郎主宰『毎日新聞』
第5章 分断される女/性
  (1)「近代家族」と「芸娼妓」
  (2)愛国婦人会による娼婦の国民化
  (3)愛国婦人会・奥村五百子の芸娼妓観
  (4)『婦女新聞』の性格-創刊の動機と福島四郎
  (5)近代家族の性規範
第6章 優生思想と海外日本人娼婦批判
  (1)日本における優生思想の流入と「純血/純潔」イデオロギー
  (2)廃娼運動と優生思想
  (3)海外日本人娼婦と「民族衛生論」
  (4)シベリア視察報告
  (5)天草・島原調査報告
終章
  (1)各章のまとめ
  (2)森崎と山崎の比較を通じて
  (3)「日の丸」を背負ったからゆきさん