木村 至聖/著 -- キムラ,シセイ -- 京都大学学術出版会 -- 2014.12 -- 709.193

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫A5層 709.1/キ014 0115233132 一般図書   在架

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館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 産業遺産の記憶と表象
書名カナ サンギョウ イサン ノ キオク ト ヒョウショウ
副書名 「軍艦島」をめぐるポリティクス
著者 木村 至聖 /著  
著者カナ キムラ,シセイ
出版地 京都
出版者 京都大学学術出版会
出版者カナ キョウト ダイガク ガクジュツ シュッパンカイ
出版年 2014.12
ページ数 13,272p
大きさ 22cm
一般件名 文化財-長崎市 , 端島(長崎県)
内容紹介 国家にとっては近代化の威信の証しであり、地域にとってはアイデンティティの源泉として扱われる軍艦島。独特の景観を持つ廃墟をめぐる重層的な「表象実践」(意味づけと活用の営み)を、世界の炭鉱遺産の比較の中で論じる。
NDC分類(9版) 709.193
ISBN 4-87698-546-3
ISBN13桁 978-4-87698-546-3
定価 ¥3500

目次

序章 「遺産」化現象と現代社会
  一 産業遺産/近代化遺産への関心の高まり
  二 文化遺産をめぐる社会的プロセス-本書の視点
  三 社会的空間における表象実践-本書のキー概念と構成
第一部 文化遺産とその表象
1章 文化遺産とは何か
  一 制度としての遺物-「文化財」と「文化遺産」
  二 国家の装置か住民にとっての環境か?
  三 文化遺産をとりまく様々なスケール
2章 廃墟から文化遺産へ
  一 「痕跡」としての文化遺産/廃墟
  二 廃墟の発見
  三 文化遺産の誕生
  四 文化遺産の変容
3章 労働文化の文化遺産化とその問題
  一 「文化」としての炭鉱への注目
  二 世界遺産と産業遺産
  三 労働文化の遺産化とその実態
  四 労働文化をめぐる「スケールの政治」
第二部 炭鉱の記憶と遺構
4章 日本の産炭地の経験をめぐって
  一 地域社会という問題領域
  二 旧産炭地域の空間類型
  三 日本の炭鉱史
  四 国策としての進出と撤退-炭鉱社会研究の立脚点
5章 炭鉱遺構・遺物の展示と表象-歴史と事例
  一 博物館展示の分析から
  二 海外における石炭産業・炭鉱社会の表象
  三 国内における石炭産業・炭鉱社会の表象
  四 「結果」としてのナショナリズム
補論 文化遺産保存の場における記憶のダイナミクス-社会学的記憶論の再検討を通じて
  一 社会学的記憶論の再検討
  二 ベンヤミンの記憶論
  三 「廃墟ブーム」にみる無意志的記憶のあらわれ
  四 現代社会における無意志的記憶-モノが提示する可能性
  五 「痕跡」としての産業遺産
第三部 軍艦島
6章 「軍艦島」への多様なまなざし
  一 端島=軍艦島の概要
  二 軍艦島をめぐるまなざしの政治学
  三 まなざしのヘゲモニーをめぐる葛藤-「装置」と「環境」
7章 「地元」の創出-軍艦島と地域社会
  一 軍艦島の「地元」-高島町の盛衰
  二 軍艦島の活用へ-取り組みの経緯
  三 資源利用の正統性-「地元」意識の生成
8章 地域社会における軍艦島の活用
  一 軍艦島ガイドツアー
  二 軍艦島を「語る」人々
  三 正統性の獲得=語り手の主体形成と物語の洗練
9章 リスケーリングされる炭鉱の表象
  一 「九州・山口の近代化産業遺産群」が表象するもの
  二 地域ごとの社会的文脈と葛藤
  三 表象のリスケーリングと地域社会
終章 産業遺産は社会に何をもたらすのか
  一 文化遺産システムのリスクとその揺らぎ
  二 処方箋としての表象実践
  三 本書の事例が示唆する可能性と課題