西尾 雄志/著 -- ニシオ,タケシ -- 皓星社 -- 2014.12 -- 498.6

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
奄美一般 2階閲覧室 4986/ニ014 0211539366 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
奄美一般 1 0 1

資料詳細

タイトル ハンセン病の「脱」神話化
書名カナ ハンセンビョウ ノ ダツ シンワカ
副書名 自己実現型ボランティアの可能性と陥穽
著者 西尾 雄志 /著  
著者カナ ニシオ,タケシ
出版地 東京
出版者 皓星社
出版者カナ コウセイシャ
出版年 2014.12
ページ数 251,18p
大きさ 22cm
一般件名 ハンセン病 , 社会的差別 , ボランティア活動
内容紹介 ハンセン病に対する差別はなぜ存続するのか。「身体の不調」を臨床社会学、ないしは医療人類学を参照して整理し、そこから差別が生まれる原因を探る。さらに、ハンセン病差別をなくす具体的方策を考察する。
NDC分類(9版) 498.6
ISBN 4-7744-0494-3
ISBN13桁 978-4-7744-0494-3
定価 ¥2800

目次

第一章 「病い」の表象-医療人類学・医療社会学からのアプローチ
  第一節 「機械論的人間観」と「健康の生物医学モデル」
  第二節 「病い」(illness)、「疾患」(disease)、「病気」(sickness)-「身体の不調」に対する意味の三つの次元
  第三節 「病い」の意味の四つの次元
  第四節 病いの社会的位置づけと時代的病い-エルズリッシュ/ピエレの社会学的観点
  第五節 スーザン・ソンタグの視点-病いの「隠喩」と認知枠組みの時代的変遷
  第六節 サンダー・ギルマンと「病いの表象」-文化的社会的安定装置としての他者化
  第七節 小括
第二章 「疾患」(disease)、「病気」(sickness)、「病い」(illness)としてのハンセン病
  はじめに
  第一節 「疾患」としてのハンセン病
  第二節 「病気」としてのハンセン病
  第三節 「病い」としてのハンセン病
  第四節 「疾患」「病気」「病い」としてのハンセン病とその変容
第三章 現代日本社会における「病い」としてのハンセン病-宿泊拒否事件を通して
  はじめに
  第一節 批判文書にみられる「病い」としてのハンセン病-先行研究レヴュー
  第二節 排除型社会の到来とハンセン病の他者化を生み出す「動力」
  第三節 経済の悪化がもたらす社会の二極化とその世界的趨勢
  第四節 排除と包摂の同時進行-支配文化の内面化・序列化・排除の論理
  第五節 承認の不足がもたらすアイデンティティの序列化
  第六節 差別、排除を生み出す土壌-経済、および文化的視点
第四章 ハンセン病問題の運動論的展開
  第一節 「社会運動の戦略論」-医療化/病いの意味と語り/ナラティヴ・セラピー
  第二節 社会運動論における「意味や解釈をめぐる問題」
  第三節 社会運動の文化的次元
  第四節 フレイザーの「パースペクティヴ二元論」
  第五節 「マトリクス四分割」
  第六節 現実的戦略のために-非改革主義的な改革・改善策の組み換え・境界戦略
  第七節 ハンセン病をめぐる運動の文化的側面
第五章 中国ハンセン病回復村ワークキャンプにおけるハンセン病の「再」表象
  第一節 親密圏と公共圏の観点からみたハンセン病問題
  第二節 中国におけるハンセン病と回復村でのワークキャンプ活動
  第三節 ワークキャンプとボランティア-公共性をめぐる相違と親密性の位置取り
  第四節 参加学生の中での変化-「文化的コード」と「名付けの権力」
  第五節 ハンセン病回復村周辺住民のハンセン病の「再」表象
  第六節 当事者におけるハンセン病の「再」表象
  第七章 エンパワーメントの観点から変化を読み解く
第六章 承認欲求のもう一つの接続先-自己実現型ボランティアの可能性と陥穽
  はじめに
  第一節 承認欲求の安全な接続先
  第二節 ボランティア推進の趨勢と反省的視点
  第三節 ボランティアの定義をめぐる議論とアイデンティティ問題
  第四節 権力の介入領域の深化
  第五節 善意の自発性とその行方
  第六節 自我の発露と視座の転換
  第七節 新しい公共空間
  第八節 小括
補論 「散るもよし今を盛りの櫻かな」-七五歳の社会復帰
結語 差別なき社会を目指すにあたって