検索条件

  • 著者
    村上和男
ハイライト

阿部 純一郎/著 -- アベ,ジュンイチロウ -- 新曜社 -- 2014.4 -- 210.6

※所蔵欄の「帯出区分」が「貸出禁止」のものや、「状態」が「在架」のものは予約できません。

※奄美図書館からの取り寄せは、システムの関係上、来館しての手続きが必要です。

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫B2層 210.6/ア014 0115127441 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル <移動>と<比較>の日本帝国史
書名カナ イドウ ト ヒカク ノ ニホン テイコクシ
副書名 統治技術としての観光・博覧会・フィールドワーク
著者 阿部 純一郎 /著  
著者カナ アベ,ジュンイチロウ
出版地 東京
出版者 新曜社
出版者カナ シンヨウシャ
出版年 2014.4
ページ数 386p
大きさ 22cm
一般件名 日本-歴史-近代 , 日本-対外関係-台湾-歴史 , 植民地行政 , 文化人類学-歴史 , 博覧会-歴史 , 観光事業-歴史
内容紹介 異郷を訪ねる「観光」、異民族・異文化を並べる「博覧会」、異社会を調べる「フィールドワーク」。学問と政策において管理された<比較>実践から、帝国期日本のナショナリズムの想像力と経験を剔抉する。
NDC分類(9版) 210.6
ISBN 4-7885-1359-4
ISBN13桁 978-4-7885-1359-4
定価 ¥4200

目次

序章 はじまりの拉致
第一章 理論視角
  第一節 初期グローバリゼーションと帝国期日本のナショナリズム
  第二節 ナショナリズム研究における「移動性」という視角
  第三節 比較の帝国
第二章 「人類」から「東洋」へ
  はじめに-旅する人類学者
  第一節 身近なものを収集する-日本人類学における「比較」の縮小
  第二節 「人類の理学」という構想-坪井正五郎による比較の手法と「人種」言説
  第三節 「東洋」の領土化-鳥居龍蔵の「東洋人種学」構想
  第四節 「人類」学から「東洋人種」学へ
第三章 フィールドワークにおける「リスク」と「真正性」
  はじめに
  第一節 リスクと真正性
  第二節 一九世紀後半の海外フィールドワークの社会的基盤
  第三節 孤独な観察者-学術探検と民族誌の創造
  第四節 フィールドにおける「民族接触」と「異種混交性」-西南中国調査を中心に
  第五節 「探検」という遺産
第四章 フィールドとしての博覧会
  第一節 移動する村
  第二節 明治・大正期日本の原住民展示-人類館を中心に
  第三節 原住民展示の「学術性」-視覚・比較・一望監視装置
  第四節 「見世物」化する展示、問い直される「真正性」
  第五節 原住民展示の「真正性」-<博覧会>と<フィールド>の裂け目へ
  小括
第五章 「台湾」表象をめぐる帝国の緊張
  第一節 誤解の構造-植民地パビリオンの「文明/未開」図式を再考する
  第二節 児玉・後藤統治時代の植民地経営の課題
  第三節 視覚教育としての博覧会-台湾館事業と内地観光事業の狙い
  第四節 台湾館の成立過程
  第五節 「帝国の緊張」の忘却
第六章 「比較」という統治技術
  はじめに
  第一節 観光と先住民統治
  第二節 明治・大正期の内地観光事業
  第三節 内地観光の衝撃
第七章 「比較」を管理する
  第一節 観光と比較
  第二節 観光地の選別-都市観光から農村観光へ
  第三節 観光者の選別-老蕃から青年団へ
  第四節 恥辱の埋め込み
  第五節 「日本化」と「未開化」のダブルバインド-台湾博覧会の展示に注目して
第八章 フィールドワークとしての観光、メディアとしての民族
  はじめに
  第一節 帝国と移動する人々-移民・観光・フィールドワーク
  第二節 フィールドワークとしての観光
  第三節 メディアとしての民族-外国人招請事業を手がかりに
  第四節 民族接触と帝国秩序
  小括
第九章 「日本化」と「観光化」の狭間で
  はじめに
  第一節 ポスト・コロニアル時代の『民俗台湾』論争
  第二節 戦時下台湾の自然・文化保存政策と『民俗台湾』
  第三節 台湾民藝の骨董品化-「民藝解説」を中心に
  第四節 『民俗台湾』と日本民藝協会の連帯
  第五節 台湾民藝の「芸術性」と「歴史性」の相克
  第六節 三つの「地方文化」構想
  第七節 日本帝国史の脱中心化に向けて
結語 比較と植民地的想像力