唐澤 太輔/著 -- カラサワ,タイスケ -- 勉誠出版 -- 2014.4 -- 289.1

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫B1層 289/ミ014 0115089898 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 南方熊楠の見た夢
書名カナ ミナカタ クマグス ノ ミタ ユメ
副書名 パサージュに立つ者
著者 唐澤 太輔 /著  
著者カナ カラサワ,タイスケ
出版地 東京
出版者 勉誠出版
出版者カナ ベンセイ シュッパン
出版年 2014.4
ページ数 22,331,6p
大きさ 22cm
一般件名
内容紹介 生と死、自己と他者、正常と異常…。日常の中の二項対立を越えて、熊楠が考え続けたものは何だったのか。残された記録の中から「夢」を巡る断片をつなぎ合わせ、いまなお驚きと斬新さを持ち続けるその哲学を浮かび上がらせる。
NDC分類(9版) 289.1
ISBN 4-585-22076-3
ISBN13桁 978-4-585-22076-3
定価 ¥4200

目次

第1章 熊楠による夢の記述
  夢を記録し、考察すること
  夢の思い出し方
  夢と現実の境
  熊楠に見る「無」と「不安」について
  古から続く夢への関心
第2章 熊楠と羽山兄弟
  羽山兄弟の夢で始まり、羽山兄弟の夢で終わる日記
  羽山兄弟とは-アニマの投影
  「intimate」な関係-深友としての羽山兄弟
  失われた「片割れ」を求めて
  その他、日記に見る羽山兄弟に関する夢の記述
  絶対的な片割れの喪失体験
  エネルギーの源泉
第3章 「事」としての夢
  覚醒時の状況の考察-外的・物的要因
  夢と「空間」に関する考察
  夢の出所の考察-内的・心的要因
  「事の学」への昇華
  夢の原因を探る
  見えてくる事
  「中性者」になり得なかった熊楠
第4章 夢と「やりあて」
  「やりあて」とは
  熟練能的tactによる「やりあて」-生物の発見を中心に
  ウチワカズラの発見(やりあて)
  主客合一による「やりあて」
  ひきつける要素あるいは親和性
  熊楠の挙げる「やりあて」の事例
  発見的創造と芸術的創造
  ひらめきと創造的活動
  記述の相違
第5章 熊楠の採集・観察行為
  熊楠にとっての「採集(収集)」と「観察(写生・記録)」の意味
  「取り入れ同一化」としての「採集」、「投影同一化」としての「観察」
  熊楠が粘菌に見出していたもの
  統一と分裂
  近さと遠さ
第6章 「大不思議」
  「大不思議」を論じる理由
  「南方曼陀羅」の概要
  統合失調症者のいる場所
  「大不思議」と「理不思議」の関係
  なぜ「分離」するのか
  熊楠が「大不思議」を構想し得た理由
  熊楠は、なぜ自己を保持できたのか
  フロイトの「死の欲動」論から
  「根源的な場」への問いの発生
終章 「中間」と<中間>
  補遺 臨終の夢