荒木 浩/著 -- アラキ,ヒロシ -- 笠間書院 -- 2014.3 -- 913.36

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫A1層 913.3/ア014 0115086985 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル かくして『源氏物語』が誕生する
書名カナ カクシテ ゲンジ モノガタリ ガ タンジョウ スル
副書名 物語が流動する現場にどう立ち会うか
著者 荒木 浩 /著  
著者カナ アラキ,ヒロシ
出版地 東京
出版者 笠間書院
出版者カナ カサマ ショイン
出版年 2014.3
ページ数 405p
大きさ 22cm
一般件名 源氏物語
内容紹介 寓意や准拠といった観点を軸に、史書、説話、漢詩文、仏典など、様々な外部テクストを本文と対比して、作品世界に分け入り、中世的視界から「源氏物語」の内部世界を照射する。
NDC分類(9版) 913.36
ISBN 4-305-70727-7
ISBN13桁 978-4-305-70727-7
定価 ¥3900

目次

はじめに 源氏物語論へのいざない
第一章 玄宗・楊貴妃・安禄山と桐壺帝・藤壺・光源氏の寓意
  はじめに
  1 信西「長恨歌絵」の寓意
  2 帝王の寵愛
  3 安禄山・楊貴妃密通説の発生と白居易『胡旋女』
  4 『長恨歌』の前提と「新楽府」的楊貴妃
  5 二人の楊貴妃と『源氏物語』創造
  6 安禄山・楊貴妃と光源氏・藤壺の対応
  おわりに
第二章 武恵妃と桐壺更衣、楊貴妃と藤壺
  はじめに
  1 『源氏物語』と白河院・後鳥羽院
  2 『源氏物語』に依拠して描かれる史実と『長恨歌』の関係
  3 桐壺巻准拠の重層性
  4 藤壺の准拠としての楊貴妃
  5 <貴妃>と<妃>と
  6 准拠の仕組みと構想
第三章 <北山のなにがし寺>再読
  1 問題の所在
  2 研究史概観
  3 角田文衛の大雲寺説
  4 大北山・西園寺あたりを指すとする説その1
  5 大北山・西園寺あたりを指すとする説その2
  6 通底するもの
  7 新出『鞍馬縁起』と鞍馬寺像の再構築
  8 鞍馬寺の『縁起』再読と「北山」
  9 いくつかの問題と角田説再考
第四章 胡旋女の寓意
  1 問題の所在
  2 『胡旋女』をめぐって
  3 『源氏物語』の音楽と交情
  4 紅葉賀の青海波演舞とその底意
  5 青海波のコンテクスト
  6 物語の外側へ
第五章 胡旋舞の表象
  1 『政範集』と「新楽府」そして『源氏物語』
  2 『胡旋女』と「廻雪」・「雪をめぐらす」の周辺
  3 「廻雪」の典拠
  4 『胡旋女』の寓意と青海波
  5 『胡旋女』から彷彿する青海波の形象
  6 清盛と光源氏の重なりと両義性
第六章 <非在>する仏伝
  1 桐壺巻の予言
  2 予言の「三国」的仕組み
  3 『源氏物語』の内なる仏伝
  4 仏伝の予言と文脈
  5 予言に続く仏伝の要素と『源氏物語』の類似点
  6 釈迦の多妻(polygamy)伝承と三時殿
  7 四方四季と六条院
  8 仏陀の反転としての光源氏
  9 光源氏物語とその後
第七章 宇治八の宮再読
  1 宇治八の宮という呼称
  2 『源氏物語』本文と「八の宮」呼称出現箇所の問題
  3 「八の宮」准拠説について
  4 八の宮と音楽および宇治
  5 八の宮をめぐる出家と栄達
  6 敦実親王と皇位継承への思い
  7 『源氏物語』という創作へ
第八章 源信の母、姉、妹
  1 なにがし僧都の登場と恵心僧都源信
  2 二つの准拠
  3 安養尼説話と『源氏物語』
  4 源信の姉と妹
  5 源信伝の仕組みと安養尼という収斂
  6 初期源信伝の推移と母の役割
  7 僧伝と母