犬飼 隆/著 -- イヌカイ,タカシ -- 笠間書院 -- 2011.10 -- 810.23

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所蔵

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫B1層 810.2/イ005 0114769904 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 木簡による日本語書記史
書名カナ モッカン ニ ヨル ニホンゴ ショキシ
著者 犬飼 隆 /著  
著者カナ イヌカイ,タカシ
版表示 2011増訂版
出版地 東京
出版者 笠間書院
出版者カナ カサマ ショイン
出版年 2011.10
ページ数 254p
大きさ 21cm
一般件名 日本語-古語 , 日本語-表記法-歴史 , 木簡・竹簡
内容紹介 言語研究の立場から、木簡から読み解けることを明らかにし、歴史学・考古学に還元すると同時に、8世紀以前の日本語のあり方を追究する。最新の知見を取り入れて大幅に記述を増訂。
NDC分類(9版) 810.23
ISBN 4-305-70568-6
ISBN13桁 978-4-305-70568-6
定価 ¥2800

目次

<序論>
木簡が日本語史研究にもたらすもの
  導言
  1 八世紀日本における漢字の普及度
  2 地方における漢字の普及度
  3 七世紀以前の実状を知る手がかり
  4 朝鮮半島との関係
  5 結語
  注
<本論>
第一章 日本語史資料としての七世紀木簡
  1 七世紀日本における漢字・漢語の普及
  2 漢文訓読と字訓体系の成立
  3 日本語に馴化した字音体系
  4 漢字で日本語の文を書く諸様式
  5 朝鮮半島の漢字使用とのかかわり
  注
第二章 森ノ内遺跡出土手紙木簡の書記様態
  導言
  一、森ノ内木簡の字訓の性格
  1 森ノ内木簡の使途と書記様態との相関
  2 森ノ内木簡の用字の検討
  3 森ノ内木簡の用字の位置
  注
  二、壬申誓記石と森ノ内木簡の空格
  1 壬申誓記石の法量と書記様態と文意の相関
  2 句読の示標としての空格
第三章 木簡上の日本語
  導言
  一、木簡の「ひとつひとつ」「ひとりひとり」
  1 畳語形態による択一の語法
  2 二項並列の構文と文意
  注
  二、人名「あしへ」と集団を指す「つら」
  1 人名「悪閇」の語形と語義
  2 「つら」による業務担当
  3 人員の派遣と記録
第四章 地方中心地における漢字の受容
  1 七世紀前半の層
  2 七世紀中頃の層
  3 七世紀後半〜七世紀末の層
  4 七世紀末〜八世紀前半の層
  5 結語
  注
第五章 大宝二年度戸籍と木簡
  導言
  一、美濃国戸籍の文字言語史上の位置
  1 美濃国戸籍が編まれた頃の漢字使用
  2 文字言語としての美濃国戸籍の位置
  3 中国籍帳の様式との乖離
  4 記載された人名に反映している言語
  注
  二、「枚」と「牧」の通用-「牧夫」は「ひらぶ」-
  1 上代戸籍の命名原理
第六章 万葉仮名「皮」
  1 万葉仮名「皮」の存在確認
  2 万葉仮名「皮」は「波」の略体か
  3 単体の万葉仮名であった可能性
  4 朝鮮半島の仮借との関係
  5 字音と語音の整合性
  6 五世紀の音韻体系推定の端緒
  7 字音と音韻認識
  注
第七章 古事記と木簡の漢字使用
  1 問題設定
  2 漢字の字種の比較
  3 漢字の用法の比較
  4 言語要素の文字化・非文字化
  5 書記様態の比較
  6 結語
  注
第八章 「歌」を書いた木簡
  1 律令官人が「歌」をつくる
  2 出土資料に書かれた「難波津の歌」ども
  3 出土資料に書かれた日本語韻文
  4 詠歌の場とその記録
  5 漢字で「歌」を書き和歌を書く書記様態
  6 結語
  注