松浦 正孝/著 -- マツウラ,マサタカ -- 名古屋大学出版会 -- 2010.2 -- 319.102

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県図一般 書庫A3層 319.1/マ010 0114521891 一般図書   在架

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資料詳細

タイトル 「大東亜戦争」はなぜ起きたのか
書名カナ ダイトウア センソウ ワ ナゼ オキタ ノカ
副書名 汎アジア主義の政治経済史
著者 松浦 正孝 /著  
著者カナ マツウラ,マサタカ
出版地 名古屋
出版者 名古屋大学出版会
出版者カナ ナゴヤ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2010.2
ページ数 8,1043,36p
大きさ 22cm
一般件名 日本-対外関係-アジア-歴史 , 太平洋戦争(1941〜1945)
内容紹介 なぜ「アジア解放の聖戦」という理念を掲げながら、アジア諸国を植民地として侵略したのか。松井石根と大亜細亜協会を中心とする汎アジア主義の視角から「大東亜戦争」への道をトータルに読み解き、新たな歴史像を提示する。
NDC分類(9版) 319.102
ISBN 4-8158-0629-3
ISBN13桁 978-4-8158-0629-3
定価 ¥9500

目次

序論 「大東亜戦争」はなぜ起きたのか
  一 「さきの大戦」をどう説明するか
  二 「大東亜戦争」という呼称をめぐって
  三 「アジア主義」という難問
  四 「アジア主義」に関する簡単な整理と本書の構成
第一部 アジア主義の源流と展開
第一章 アジア主義の源流
  一 日本近海を通じた朝鮮半島・中国大陸との関わり
  二 薩摩閥と佐賀閥を中心とするアジア主義の動き
  三 東アジアにおける中央統制の打破と連邦制確立の模索
  四 アジア主義の始祖としての西郷隆盛
  小括
第二章 戦前日本に見られるアジア主義の三類型
  一 「小日本主義」
  二 「大日本主義」から「大亜細亜主義」へ
  三 「中帝国主義」
  小括
第三章 「島国」から「海の帝国」へ
  一 一九二六年・長崎
  二 一九三四年・大連
  三 一九三九年・神戸
  小括
第二部 「大東亜戦争」への転変をもたらした帝国要因
第四章 高橋財政下における帝国経済再編と体制間優位競争の始まり
  一 宇垣総督下朝鮮の政治経済的変化
  二 満州における政治経済的変化
  三 台湾における政治経済的変化
  四 高橋財政下日本におけるナショナリズムの昻揚
  小括
第五章 汎アジア主義における「インド要因」
  一 日印通商問題の発生まで
  二 日印通商関係の拡大と通商摩擦の発生
  三 「インド要因」の政治的活性化
  四 日中戦争による汎アジア主義の高揚
  小括
第六章 汎アジア主義における「台湾要因」
  一 植民地台湾・台湾人をめぐる日中間競争
  二 対福建関係
  三 対広東・広西関係
  四 対西南・フィリピン工作の失敗と英国の対中進出
  五 日中戦争と汪兆銘政権
  六 孫文の大アジア主義演説と汪兆銘
  小括
第七章 汎アジア主義における「朝鮮・大陸要因」(一)
  一 満州事変による軍部内権力構造の変容
  二 汎アジア主義者としての林銑十郎と「イスラーム要因」
  三 陸軍部内における松井石根
第八章 汎アジア主義における「朝鮮・大陸要因」(二)
  一 宇垣総督期における救民政策から鮮満工業化への転換
  二 南総督期における鮮満一如・内鮮一体政策と農工併進政策
  三 朝鮮における労務問題としての汎アジア主義
  四 「満洲国」成立に伴う植民地朝鮮の対ソ最前線基地としての性格緩和
  五 汎アジア主義の拠点としての朝鮮と日本海湖水化構想
  六 日中戦争の行き詰まりと「朝鮮・大陸要因」の矛盾の顕在化
  小括
第三部 松井石根と大亜細亜協会の活動
第九章 「大東亜戦争」と大亜細亜協会及び松井石根
  一 松井石根はどう扱われてきたか
  二 満州事変に至るまでの松井石根
  三 満州事変とジュネーブ軍縮会議による衝撃
  四 文化・思想運動としての大亜細亜協会の設立
  五 松井の「支那通」から「汎アジア主義者」への変貌
  六 台湾を拠点とした松井による汎アジア主義運動の推進
第一〇章 日中戦争と松井石根
  一 日中戦争の勃発と松井石根司令官の登場
  二 中国現地における松井司令官の戦争指導と対外態度
  三 松井司書の占領地工作と戦後中国統治構想
  四 松井司令官の挫折と更迭
第一一章 「イデオロギー・ネットワーク」としての大亜細亜協会
  一 「イデオロギー・ネットワーク」という枠組み
  二 海外における大亜細亜協会のネットワーク
  三 大亜細亜協会成立と同時期における外務省内の変化
  四 国内における組織化
  五 軍人ネットワーク及び地方行政組織
  六 知識人・文化人ネットワークによる教化
  七 実業・経済ネットワーク
第一二章 日中戦争の膠着と大亜細亜主義運動の昻揚
  一 日中戦争収拾の失敗と「長期建設」への移行
  二 天津租界封鎖と反英運動の昻揚
  三 反英運動の昻揚の結果としての大亜細亜協会の政治団体化
  四 大亜細亜協会の誤算
  五 「大東亜戦争」と大亜細亜協会
補論 日中情報宣伝戦争
  一 「田中上奏文」による中国側の抗日宣伝
  二 「日本通」王芃生による抗日宣伝工作
  三 中国側抗日宣伝が日本側に与えた影響
結論 汎アジア主義の結末
  一 汎アジア主義による英国圧迫路線と対米戦争
  二 戦犯容疑者リストと汎アジア主義者
  終節