日比 嘉高/著 -- ヒビ,ヨシタカ -- 翰林書房 -- 2008.11 -- 910.261

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
奄美一般 3階閲覧室 910.2/ヒ008 0211143565 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
奄美一般 1 0 1

資料詳細

タイトル <自己表象>の文学史
書名カナ ジコ ヒョウショウ ノ ブンガクシ
副書名 自分を書く小説の登場
著者 日比 嘉高 /著  
著者カナ ヒビ,ヨシタカ
版表示 私小説研究文献目録増補版
出版地 東京
出版者 翰林書房
出版者カナ カンリン ショボウ
出版年 2008.11
ページ数 290p
大きさ 22cm
一般件名 小説(日本)-歴史 , 日本文学-歴史-明治時代
内容紹介 「作家が自分自身を登場人物として造形した小説」は、どのようにして誕生したのだろうか? 自分自身を表象すべく駆動された「知」の枠組みを解きほぐす、「私小説的なるもの」をめぐる新しい文学史。
NDC分類(9版) 910.261
ISBN 4-87737-272-9
ISBN13桁 978-4-87737-272-9
定価 ¥4200

目次

序章 <私小説起源論>をこえて
  1 <自分を書く>ということ
  2 先行する評価群の整理
  3 <私小説起源論>の諸種
  4 批判と超克
Ⅰ <自己表象>の登場
第1章 メディアと読書慣習の変容
  1-1 作品・作家情報・モデル情報の相関-明治三〇年代-
  1 『新声』と新声社の活動
  2 作家情報と作品の交差
  3 題材/モデル情報と作品の交差
  4 作家情報と題材/モデル情報
  1-2 「モデル問題」とメディア空間の変動-明治四〇年代-
  1 「モデル問題」の射程
  2 「モデル問題」の顚末
  3 「モデル問題」のもたらしたもの
第2章 小説ジャンルの境界変動
  1 「自分を主人公として作つた」小説たち
  2 <身辺小説>の流行と<自己表象テクスト>の登場
  3 「蒲団」の読まれ方
  4 小説ジャンルの境界変動
  5 <自己表象テクスト>の出発
第3章 <文芸と人生>論議と青年層の動向
  1 <文芸と人生>論議の推移
  2 青年たちの<文芸>と<人生>
  3 「人生観上の自然主義」という思想
  4 論議の行方
第4章 <自己>を語る枠組み
  4-1 <自我実現説>と中等修身科教育
  1 <自己>への関心
  2 <自我実現説>とは何か
  3 中等修身科教育と<自我実現説>
  4 <自己>を語る枠組みの形成
  5 結び-<自己>・人格・芸術
  4-2 日露戦後の<自己>をめぐる言説
  1 「二潮交錯」
  2 <自己>論の三つの系統(1)自己の文芸論
第5章 小結
  1 小結
  2 <自己表象>の再評価へ向けて
  3 <自己表象>の意味と機能
Ⅱ <自己表象>と明治末の文化空間
第6章 自画像の問題系
  1 自分を描く小説と絵画
  2 東京美術学校西洋画科の卒業製作制度
  3 絵画の読み方-作品と「人格」
  4 <自己>への関心の広がり-校友会文学部と同時代の動向
  5 <自画像の時代>へ
第7章 帰国直後の永井荷風
  1 ある<肖像>
  2 読書慣習と新帰朝者
  3 『あめりか物語』から『ふらんす物語』へ
  4 「歓楽の人荷風」
第8章 <翻訳>とテクスト生成
  1 <ゴッホ神話>の形成
  2 <神経衰弱小説>の系譜
  3 「ゴオホの死」における<翻訳>
  4 結び-<翻訳>を拡張する