井出 祥子/著 -- イデ,サチコ -- 大修館書店 -- 2006.11 -- 812

※所蔵欄の「帯出区分」が「貸出禁止」のものや、「状態」が「在架」のものは予約できません。

※奄美図書館からの取り寄せは、システムの関係上、来館しての手続きが必要です。

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫B1層 812/イ006 0114113061 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル わきまえの語用論
書名カナ ワキマエ ノ ゴヨウロン
著者 井出 祥子 /著  
著者カナ イデ,サチコ
出版地 東京
出版者 大修館書店
出版者カナ タイシュウカン ショテン
出版年 2006.11
ページ数 6,243p
大きさ 22cm
一般件名 日本語-意味論 , 語用論
内容紹介 日本文化は「高コンテクスト文化」である。言語理論のモデルは、常に西洋から来た。しかし、「わきまえ」を理論化するためには、自前の理論装置が必要である。1970年代に始まる著者自身の研究軌跡を集大成した論考。
NDC分類(9版) 812
ISBN 4-469-22186-4
定価 ¥2300

目次

序章 日本語はいかに日本文化と関わるか
  グローバル化時代の日本語と日本文化
  日本語の「なぜ」
  文法は民族文化
  日本語は「あいまい」か
  日本語を包む枠組み
第1章 「言うという行為」とモダリティ
  1.1.「言うという行為」という単位
  1.2.「言うという行為」の構造
  1.3.「言うという行為」と話し手の視点
  1.4.発話のための判断-発話とコンテクストを結ぶもの
  1.5.モダリティ再考
  1.6.プラグマティック・モダリティ
  1.7.なぜ日本語のモダリティは豊かなのか
  1.8.「言うという行為」の制約はどこからくるのか
第2章 ポライトネスの普遍理論
  2.1.ポライトネス理論のはじまり
  2.2.ポライトネスの概念について
第3章 わきまえのポライトネス
  3.1.敬語はなくても良いものか
  3.2.日本人とアメリカ人の敬語行動の研究から
  3.3.越中五箇山郷の調査から
  3.4.わきまえのスーパー・システム
  3.5.わきまえの源
  3.6.わきまえの諸相
  3.7.ミクロとマクロのわきまえ
第4章 敬語のダイナミックな動き
  4.1.グローバル社会での敬語の存在意義
  4.2.コンテクストで解釈される意味
  4.3.儀礼形式としての敬語・敬意表現
  4.4.儀礼としての敬語とポライトネス
  4.5.敬語はどのようにして品位を表わすのか
第5章 敬意表現と円滑なコミュニケーション
  5.1.21世紀の日本社会のことばの在り方
  5.2.「敬意表現」誕生の経緯
  5.3.敬意表現の骨子
  5.4.敬意表現と国際化
  5.5.敬意表現のどこが日本文化を維持しているのか
  5.6.敬意表現と共生のグローバル社会
第6章 女性語はなぜ丁寧か
  6.1.女性語研究と女性の地位の向上
  6.2.欧米と異なる日本の女性語
  6.3.なぜ女性はより丁寧なことばを使うのか
  6.4.位相語としての女性語
  6.5.アイデンティティ指標としての女性語
第7章 ホロン構造型社会の言語使用
  7.1.雄弁な説得は美徳か
  7.2.感じの良いイチローと古田の言葉遣い
  7.3.わきまえと日本型社会システム
  7.4.わきまえの行動原理を求めて
  7.5.ホロンとは何か
  7.6.ホロン型社会のインフラとしての日本語の二層構造
  7.7.ホロン的振る舞いと敬語
  7.8.ホロンシステムの中の「よろしくお願いします」
  7.9.要素還元主義を超えて
第8章 <複雑系>社会の日本語
  8.1.21世紀型知識社会と日本語
  8.2.「伊豆の踊子」にみる日英語比較
  8.3.談話にみる日本語
  8.4.森林の思考・砂漠の思考
  8.5.異なるわけを求めて
  8.6.複雑系社会の中の言葉遣い