西槇 偉/著 -- ニシマキ,イサム -- 思文閣出版 -- 2005.4 -- 722.27

※所蔵欄の「帯出区分」が「貸出禁止」のものや、「状態」が「在架」のものは予約できません。

※奄美図書館からの取り寄せは、システムの関係上、来館しての手続きが必要です。

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県図一般 書庫A5層 722.2/ホ005 0113974984 一般図書   在架

館別所蔵

館名 所蔵数 貸出中数 貸出可能数
県図一般 1 0 1

資料詳細

タイトル 中国文人画家の近代
書名カナ チュウゴク ブンジン ガカ ノ キンダイ
副書名 豊子愷の西洋美術受容と日本
著者 西槇 偉 /著  
著者カナ ニシマキ,イサム
出版地 京都
出版者 思文閣出版
出版者カナ シブンカク シュッパン
出版年 2005.4
ページ数 331,50p
大きさ 22cm
内容紹介 中国近代を代表する文人、芸術家である豊子愷。20世紀の日本と中国の知的な交流のあり方を再現し検証。文化の越境者である豊子愷が日本を通して西洋美術を受容した意義について中国、日本、西洋の3つの視点から考える。
NDC分類(9版) 722.27
ISBN 4-7842-1230-2
定価 ¥5500

目次

序章 民国初期の西洋美術受容と李叔同
  1 画家修業に専念しなかった日本留学
  2 白馬会展出品と卒業制作の《自画像》
  3 中国初の裸体モデル使用
  4 「書」と「洋画」
第一章 西洋美術受容の高潮期
  1 「臨【ボ】」と「写実」
  2 一九二〇年前後の中国美術界
  3 十ヶ月間の日本滞在
  4 画家へのもう一つの道
  5 劉海粟と裸体美術論争
  6 豊子愷と裸体美術
第二章 「労働」「子ども」「宗教」を描く画家-豊子愷とミレー
  1 李叔同・夏【ベン】尊・豊子愷とミレー
  2 「農民画家」ミレーに学ぶ
  3 「子ども」の発見
  4 宗教の画家として
第三章 ゴッホは文人画家か-豊子愷と黒田重太郎
  1 『谷訶生活』と『ヷン・ゴオグ』
  2 「人品すでに高ければ」-生得の天才ゴッホ
  3 「孤高」のイメージと商業主義への嫌悪
  4 ゴッホ作品の主観性
  5 ゴッホの文学嗜好
  6 ゴッホのジャポニスム
  7 西洋の裡なる東洋としてのゴッホ
第四章 ゴッホ作品を通しての伝統再発見
  1 ゴッホとミレー
  2 筆線の変質
  3 文人画法による「肖像画」
  4 文人的「静物画」の誕生
  5 ゴッホ作品を通しての伝統再発見
第五章 豊子愷と竹久夢二
  1 『夢二画集』との出会い
  2 文人性の共鳴
  3 東洋の筆致、西洋の構図
  4 日常的な画題の発見
第六章 豊子愷と北澤楽天
  1 残忍相、悲惨相、醜悪相へのまなざし
  2 世態人情漫画
  3 金言、警句、諺、古詩を画題に
  4 戦時相を描く
  5 ストーリー漫画の出現
  6 描かれなかった「時事」「エログロ」漫画
  7 豊子愷が見た日本漫画
第七章 豊子愷が見た西洋近代画家
  一 芸術と人格
  二 仏教的、東洋的価値観
  三 テキストの差異
第八章 豊子愷の中国美術優位論
  1 現代芸術における中国美術の勝利
  2 中国美術優位論と日本
  3 文人画と表現主義
  4 大村西崖と陳師曾
  5 中国美術優位論への同調
  6 反文人画の声
  7 伝統回帰する画家たち
  8 美術優位論と日中のナショナリズム
第九章 中国文人画の近代化
  1 『芥子園画伝』再発見
  2 「額縁」に収められた文人画モチーフ
  3 イメージの連鎖
  4 視点の変化
  5 伝統モチーフの再生
終章 中国文人の西洋美術受容
  一 文芸観における東と西
  二 伝統をいかに変えるか